
Kalraの怪談
第20章 二十夜目:坂道
ここ、どこだよ・・・。
先程までのことは夢だったのか、と妙に納得した。見知らぬ白い天井が目に映る。頭が痛く、足はしびれていた。身体を起こそうとすると肩が痛かった。
ベッドは妙に硬く、壁もすべて白塗りで、薬品の匂いがした。
どうやら、病院のベッドの上のようだった。
☆☆☆
ここから先は、Aが看護師さんに聞いた話だ。
Aたちが乗った車はあの日の3時ごろ、山道のカーブでスリップし、崖に衝突するという事故を起こしたのだ。
Bは頚椎を骨折してほぼ即死、
とっさにBがハンドルを切ったせいでC子が乗っていた側は崖にもろにぶつかり、C子は顔面を原型を留めないほど損傷して死亡、
D子もまた左半身を潰され、やはりほぼ即死状態だったそうだ。
Aだけは奇跡的に軽症で済んだが、事故後、丸3日間目を覚まさずに脳の損傷が疑われていたところだったという。
首が90度折れ曲がっていたB
喋らなかったC子
左腕が『ない』と言っていたD子 ・・・
Bが言っていた『サカ』を降りきっていたら、自分もここにいなかったかもしれない。
そう、Aが教えてくれた。
先程までのことは夢だったのか、と妙に納得した。見知らぬ白い天井が目に映る。頭が痛く、足はしびれていた。身体を起こそうとすると肩が痛かった。
ベッドは妙に硬く、壁もすべて白塗りで、薬品の匂いがした。
どうやら、病院のベッドの上のようだった。
☆☆☆
ここから先は、Aが看護師さんに聞いた話だ。
Aたちが乗った車はあの日の3時ごろ、山道のカーブでスリップし、崖に衝突するという事故を起こしたのだ。
Bは頚椎を骨折してほぼ即死、
とっさにBがハンドルを切ったせいでC子が乗っていた側は崖にもろにぶつかり、C子は顔面を原型を留めないほど損傷して死亡、
D子もまた左半身を潰され、やはりほぼ即死状態だったそうだ。
Aだけは奇跡的に軽症で済んだが、事故後、丸3日間目を覚まさずに脳の損傷が疑われていたところだったという。
首が90度折れ曲がっていたB
喋らなかったC子
左腕が『ない』と言っていたD子 ・・・
Bが言っていた『サカ』を降りきっていたら、自分もここにいなかったかもしれない。
そう、Aが教えてくれた。
