テキストサイズ

Kalraの怪談

第24章 二十四夜目:シオミ人形

☆☆☆
「これが一昨日のことです。」
F子の友人のA子は言いました。
「おそらく、F子の家の雛人形が声の主なのだと思います。祖母が言っていたシオミ人形は『死読み』もしくは『死を見』人形ではないかと・・・」

「命をたがえたものの命で償う、なら、私も危ないということでしょうか?」

目をうるませて私に言うA子だったが、私にはどうすることもできなかった。

A子が原因不明の自殺をしたのは、それから2日後のことだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ