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悪いオンナ…

第1章 【友達と行った居酒屋で…】






「お友達もイケメンだね〜?」



ヤバい、言う事なす事いちいち可愛い
むさ苦しかった空間が一変に華やいだ



「お水飲みます?」



「ん………」



仕方なくお冷を頼んで、渡したら「飲ませて」って言ってくるの
え………どうしよう、そんな真っ直ぐ見られたら身動き出来ない



「え、え、どうやって……飲めないの?」



頭がパニックになってる
こんな可愛い子と付き合った事もないし、
こんな良い感じになった事もない



「ん……飲めないよ?」と、グラスを手に取ったから、何だ飲めるじゃん…と思ったら僕に飲ませてきた
口に含んだ瞬間、友達の目の前なのにお構い無し
僕にキスして、口移しで水を飲んできた



少し顎下に垂れた雫
ゴクッと鳴った彼女の喉奥
「マジか」と嘆いた友達をチラッと見て
「30秒目瞑ってて」と彼女から再びキス……
素直に目を瞑るわけないよな
友達にごめん…と思いつつ、本気でキスに溺れてく



ヤバい……痛いくらい勃ってる
ジーンズきつ……



可愛い上に、キスも上手いとか最高過ぎて
頭がポーッとしてきた



彼女の携帯がずっと鳴ってる
肩叩いて知らせると気怠そうに出る



「ごめん、部屋間違えたんだけど大丈夫だよ〜!ん?イケメンと居る……お友達もイケメン、うんうん、じゃーねー!」



携帯を切ってもまた、僕の肩に頭を乗せてくる



「戻る…?部屋まで連れて行こうか?」



最後の、理性を振り絞ってイケメンのまま終わろうかと、気の小さい僕たちはアタフタしていたが
「このまま抜けよっか」と耳打ちされてしまったら、完全に崩壊してしまう



「あ、お友達も…」



えっと、僕たち、どうなる……???







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