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悪いオンナ…

第1章 【友達と行った居酒屋で…】






言われるがまま3人で居酒屋を出た
千鳥足でケタケタ笑う可愛い彼女
さっき出逢ったばかりなのに、
僕たち2人は完全に彼女に堕ちてて……



名前は“莉子”だと言った
何をしてる人かまでは教えてくれなかった
「秘密」って可愛く言われたらそれ以上は聞けない
彼女を真ん中に僕たちは腕を組まれて
他愛もない会話でもお腹抱えて笑ってくれる
男として、自信を持たせてくれるような女の子だった



「本当にお友達良かったの?」



「大丈夫、大丈夫……」



「これからどうする?もう一軒行く?」



「ん……疲れたから休めるとこ行こ?」



「んーーカラオケとか?」



「ケンジ、歌いたいの?キャハハ」



ついさっき名乗ったばかりの名前で呼んでくれるから不覚にもドキッとした
遊び慣れてないんだね…と聞こえた気がしたけど
指絡めてくるのはズルい
会ったばっかだぞ
しかも酔っ払ってるし、記憶ない…とか言って後々、面倒な事にならない?



「タイチ、ケンジは1人カラオケしてくるらしいから私ら違うとこ行こ〜」って誂って省いてくるんだ
空気読めなくて固まってたら僕のところに来て
「嘘だよ、ケンジと居たいよ、戻って来てよ」なんて顔覗いて来られたらヤバいだろ
心臓ギュンって鷲掴みだよ



慣れてる感じがした
まんまと引っ掛かってついて来た僕たちも悪い
だけど、あの状況で、このビジュアルで
言葉巧みに翻弄されたらもう無理だよ
理性なんてあってないようなもん



3人なんて初めてだよ
友達も勿論初めてで、未知の世界だったけど
ホテルに入ったら、興奮して彼女を取り合った
交互にキスして脱がし脱がされて、
あっという間に裸体へ
ベットの上で、AVで観たような行為が現実のものとなっていく





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