
バニーガールホール
第14章 深夜の店番の後……
その場での返事は貰わずに…、
その時は…伝えるだけにした…。
ユイには…深夜の店番を
注文したんだが……その日は…
早くに…客が…引けたので…
ユイに少し待って居て欲しいと言われて。
ユイが閉店の準備をするのを
俺は、カウンタ―の定位置から見ていた。
その夜は…早めに店を閉店して…。
店のドアにカギをユイが掛ける。
店番を…注文したのに…、
アフターみたいになって居たのだが…。
『あなたに…飲んで貰いたい
…一杯があります…』
そう言って店を閉めたユイが
カウンタ―の中に戻ると、
シェイカーに日本酒と、
ホワイトキュラソーを加えて。
レモンジュースと氷を加えて
そのシェイカーを振る。
氷を入れた背の高いグラスに
それを注ぐとトニックウォーター
を入れてそれを軽く数回ステアする。
仕上げにカクテルスプーンの
背を使ってブルーキュラソーを
その中に加えると。
ブルーキュラソーがグラスの
中の比重の関係で一番底に沈んで。
背の高いグラスの中で
鮮やかなブルーのグラデーションを作る。
『どうぞ…、こちら
ファンタスティック・レマン
と言う名前の…日本酒を
使ったカクテルになります』
