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「ん？もしかして…この絵は…」

沢山の額縁が並んでいる柄の壁紙の
絵を…俺は流し見しながら見ていて。
気になる絵を見つけた。

『ええ、スノープリンセスです…』

「こっちの絵は…今日行った美術館だな…」

『はい…、私のあの絵を…
とても素敵に飾って下さって…』

「………これが…ノアって人か？」

肖像画の様に描かれた女性の絵が
こっちを見て微笑んでいて、
俺は…直観で…この人物が
ユイから何度か名前が出た
ノアと言うウサギなのかと尋ねた。

『はい…、これが…ノアさん…です…』

ユイが…秘密の部屋と言っていた
唯花に寝室には…沢山の
思い出と言うユイであり唯花の
宝物が…沢山…額縁の中に閉じ込めらえていて。

『この部屋には…ちょっとした…
仕掛けが…施してありまして…
部屋の明かり…消しますね……』

窓の遮光カーテンを唯花が閉めて、
唯花が電気を消すと、天井と
壁紙に星空が…浮かび上がって来る。

ベッドの横に小物を置くために
置かれているベッドサイトテーブルの
代わりのスチールラックも
ミントグリーンになって居るから。
唯花はミントグリーンが好きなんだろう。

ベッドサイドテーブルの上には…
台座から球体のライトが浮かぶ
月のライトが置かれていて。
壁には…ウサギの耳のネオンサインが
丁度月のライトの後ろに
来る様に設置してあるから。