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バニーガールホール

第17章 そらとぶうさぎの秘密の部屋


ネオンサインをつけると、
月がウサギの耳を着けているような
そんな感じになる様に配置してある。

作業用のテーブルの上に
さりげなく置かれている
アクリル製のメッセージボードには
蛍光マーカーでネオンサイン風に
描かれたカクテルイラストと
羽の生えたウサギのイラスト。

「これは…ユイが描いたのか?」

『はい…、業者さんに頼めば
数万円でオリジナルデザインの…
ネオンサインを作って貰えるみたいで…、
今は…これに描いてデザインの
イメージを考えてる最中なんです…』

「あの…入口の壁のネオンサインは
ラビットホールの看板だもんな」

『はい…デザインが決まれば…
完成に合わせてキッチンの壁を
リアル煉瓦のクロスに張り替えて…
あのキッチンをミニバー風に…
リフォームしようかなって……』

さっきの屋上いっぱいの
空飛ぶウサギの大群にしても、
このペントハウスのリフォームも
オーナーさんはユイに好きに
して良いよと言ってくれているみたいで。

「絵はどこで書いてるんだ…?」

俺が…アトリエを見たいと
ユイに言うと、ユイは
アトリエを見せてくれた。

『こ…こが…私のアトリエです…、
ここからなら…星も見えますので…』

そう言って…案内された
ユイのアトリエは…
水回りから…続きて設置されていた
本来なら洗濯物を干す為の
サンルームになって居る場所で…。

サンルームの床に、
床が汚れない様に一面
…ホワイトシートが敷いてある。

「ブルーシートじゃないのか?」



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