テキストサイズ

Lの劣情

第1章 2024年6月吉日…

 13

 そうわたしは…
 昔の男に仕込まれ、刷り込まされた、変態的なストッキングラブの快感に溺れる性癖の女なのだ。

 そのストッキングフェチによるこのストッキングラブという性癖には…
 ストッキング直穿きは元より当たり前であり、そして当然にこのストッキング直穿きという変態といえる嗜好により、こうしたシャワー無しの直舐めという行為はむしろ当然、普通、当たり前の愛撫、愛の行為といえる。

 だからもちろん…
『いや、汚いから……』云々は抗いの演技の一つなのだ。

 そして…
 いつも、いつでもそんな変態性癖嗜好を満たす為の準備は怠ってはいない。

 つまりそれは…
 常にアソコを清潔に保つこと。

 トイレを済ませたならば、必ずビデ洗浄をし、ウォシュレットは欠かさず、そしてストッキングフェチの男達の大好物である爪先、脚先を常に清潔に保っておく…
 という事は徹しているのである。

 もちろんセックス前にシャワーをするわけではないから完全なる清潔とはいえないが…
 いや、むしろ少しの体臭は逆に愛のフレグランス、媚薬だとわたしは思っているし、そう、さんざん昔の男に躾られてきたのだ。

 だから、少し前に関係を持つ試みをした高校時代のほんの僅かな元カレとは、その普通の関係ならば当たり前であるそんな事前のシャワー等の流れ等々のすれ違いが生まれてしまい…
 その軋轢により、余計に上手くいかなかったという事実があった。

 だから、この抗いの演技といえる微かな抵抗のセリフは…
 わたしにとっての言い訳の試金石の一つともいえるのだ。

 だが、こんなわたしの変態性癖嗜好を全く知らない筈であろうこのアイ先輩は、そんなわたしのストッキング直穿きスタイルの未シャワーというシチュエーションにも関わらずに『きれい…』という一言で舐め、愛してきてくれた訳であるから…

「あ、ああん、アイ先輩ぁぃ……」

 わたしにとっての最高の愛するべき相手、パートナーといえ…

 わたしは心から感動、感激に震えてしまう。

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

「んっ、はっ、んん」

 そんな彼女の舌先の愛撫は…

 まさに女同士の、そしてホンモノであろうビアンならではの…

 いや、もしかしたら、こうしたストッキング直穿き舐めプレイ等々も既に経験済みなのであろうか…

 堪らない快感を生んでくる。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ