テキストサイズ

微熱に疼く慕情

第5章 【陶酔させてく純情】






朝から寝癖ついた頭で後ろからハグしてくるの可愛いです
半同棲みたいに歯磨きして一緒に朝食摂って
「何処かデート行こうよ」って話してる
たまにはそういう日もアリだし、デートらしいデートしてこなかったからこれからはしていくんだろうなって



「え……可愛い、めちゃくちゃ可愛い」


「褒め過ぎ…」


「ヤバ……可愛い、一華、俺と付き合ってくれてありがとう」


「情緒どうなってんの?もう、アハハ」



デートだからお洒落したら先輩ずっとメロメロなんだもん
先輩も、ラフなTシャツだけどお洒落に着こなしてるなっていつも思う
これはモテるぞって思うからこっちも張りが出るもんじゃない?



ダボッとした可愛いニットにデニムのフロントボタンが着いたマキシスカート
もう日中は暖かくなってきてるから春先コーデだよ
腕を組んで歩いたら嬉しそう



行き先はちゃんと決めてはないけどお買い物がメイン
お泊まり来た時用のアイテムを色々見て回る
お洒落な古民家レストランでご飯食べて
ずっと行きたかったアクアパークに行けて大満足
水族館の中でも一番好きなのがクラゲで時間を忘れるくらいずっと見れる
普通の水族館とは違ってライトアップされてて神秘的
「わぁ…」って思わず声が出るほどとにかく綺麗なの



先輩そっちのけで見入ってしまっていた
ふわふわと浮かんでて幻想的な空間に酔いしれちゃう
「放置しないで」と手を握ってくる先輩に笑っちゃった
「綺麗…」て動画撮ってる先輩はクラゲに見惚れてる私ばっか撮ってた
後で見返して恥ずかしくなるくらい



意外ですね、動画で思い出残したいタイプなんだ
何気なく手を繋いで歩いてるシーンとかでも
スマホ向けられて「ねぇ…撮らないで」って照れたらそれも喜んでくれてる






ストーリーメニュー

TOPTOPへ