
微熱に疼く慕情
第7章 【錯綜していく哀情】
Gスポットも上手に当てられてたよ
もう私の身体、知り尽くしてきたね
「ありがとう」とイかせてくれた唇にキスをする
一緒に湯船に入ってからも熱いキス……
「一華さんのキス……媚薬みたいです」
「ん?使った事あるの?」
「いや……例えです、使った事は一度もないです」
「そうなんだ?じゃ、今度使ってみよっか、愉しみがまた増えたね」
「はい……やった」
ちなみに私は使った事があるのかと聞かれて
媚薬入りとはわからずに使ったローションならあるけど、ないよって答えたらそのまま信じてくれた
ついて良い嘘なら何百回とついてきたよ
だから私、そういう事に抵抗感や罪悪感が薄れてきてるのは事実
瞬時に選択してるの
その後の嫉妬が心地良い嫉妬なのかそうでないのか
樹くんの嫉妬は可愛いから見てみたい気もする
色々聞かれても上手く交わせる自信はあるけど
本当、時と場合によって、
言わなくて良い事も絶対あるから
相手も知らない方が良い事もあるし
その辺の判断は割と早く出来るタイプなんだと思う
「2人で初めて……たくさん増やしていこうね」
私も初めてなんだとニュアンスで伝えて安心感を与えてあげる方が何倍も幸せだと思わない?
顔をクシャッてして笑う樹くんが本当に可愛いんだよ
今日もずっと癒してくれてる
「もうベッド行きませんか?」
「……うん、連れてって」
タオルドライした後、バスローブを着せられ、
アップにしていた髪を下ろした
抱きしめ合ってキスをしたら、もう硬いのが当たってる
「僕……次は“待て”出来ないかもです……良いですか?」
「待てないの?」
「はい……今すぐ、抱きたいです、止まらなくなりそうです」
「……良いよ」
激しいキスの後、抱っこされてベッドに連れて行かれた
