テキストサイズ

微熱に疼く慕情

第7章 【錯綜していく哀情】






別れちゃうんじゃないかって思ったら
もっと拒絶しちゃうでしょ…?
別れない前提で話してるんだよ



「会社で、こんな事するのもこれで最後だよ」と踵を上げてキスした
まだ不安そうな顔してるから頬を撫でる
「この印が消えるまでちゃんと反省する事」
人差し指で鼻をチョンと押す



「ごめん……」って泣きそうじゃない
嫌いになってないからとちゃんとわからせた上で
ようやく受け入れてもらえた
最近、こんな喧嘩じゃないけど仲違いが多くなってたよね
先輩は時々お子ちゃまになるからトリセツが必須だけど嫌いにはなれないんだ
冷静になってくれたらまた良い関係に戻れると思う



もう休憩時間終わるから戻らなきゃなのに
冷却期間入る前に……と猛烈に長いキスをされてしまった
絶対勃ってたよね
私も濡れてる
最後に置き土産してくるとか先輩も侮れないね
でも約束、別れないからね……私たち





………と、まぁ、、、



晴れてソロ?いや、遊んだりしないけどさ
連絡は夜に1回だけだしスマホも気にしなくて良いのは少し羽が伸ばせるチャンス
お家でぐうたらしようかな



って時に一番早く駆け付けてくれる人って大事だよね



私のスケジュールはなるべく共有してる
早い者勝ちだよ…って知らしめる



そうだな、気分的にはドMになりたいから
明島さんが良い……
でも忙しいんだよね、最近連絡ないな……
私からは連絡した事がないかも
断られるのが怖いから
求められていないってわかるのが怖い
待つ分には幾らでも待てるの
明島さんから求められた時こそ凄い夜が待ってるもん
それを今か今かと待っている間も本当は幸せ



少し解放されたから、今夜はぐちゃぐちゃにされたいかも………





なんて思いながら、家に帰ってシャワー浴びて
どすっぴんになってプシュッ…と缶ビール開けて喉に流し込んでる
こんな夜があっても良いのだ
生理じゃないけどセックスしない日……
ソファーでうたた寝しても許される日……



夜中に目が覚めて慌ててメッセージ返しているようじゃ、解放されたとは言えないけどね……






ストーリーメニュー

TOPTOPへ