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微熱に疼く慕情

第8章 【壊れていく劣情】






仰け反らないでよ
「エヘヘ」って笑ってまた重ねるの
それで抵抗しているつもり?
全然、力入ってないんですけど
後頭部押さえて深く絡ませようよ……



「もっと舌出して…」


「んっ…」


「クスッ……可愛い」



私にあれこれ言ってくるくせにキスに免疫ないんだ…?
耳も触ったらビクン…てなってる
そう、良い子……舌は引っ込めたらダメだよ



「気持ち良い?」


「うっ……もうこれ以上は……」


「え、キスはOKって事?」


「違っ……違います」



私さぁ、キスで堕とせなかった事、ないんだよね
トロンとしちゃってるの、気付いてない?
マスク上げて阻止してくるから
「このままキスしたらマスクにリップ着いちゃうよ?」
「えっ?」
はい、私の勝ち……
咄嗟に下げるの意図的だよね?
舌でこじ開けてまた絡ませていく



視線落としたらスクラブの真ん中が膨らんでる
やめたいけど気持ち良いね
硬くなっちゃった?
でも流石に病室じゃ……ねぇ?



舌絡ませてきたところでスッと引くんだよ
「はい、おしまい」って蕩けた顔に言う
半開きの口で「は、はい…」って刺激強過ぎたかな?
手招きして耳打ちするの



「だって、これ以上したら堺くんのおちんちんヤバいでしょ?」



慌てて隠しても遅いよ、見ちゃったもん
良いよ、収まるまで食事補助してよ
でもね、本当免疫なかった子って無意識にガン見してくるんだよ、私の唇
三口どころか全部食べさせられてしまった
その辺はプロなのにね、ウケる



食べ終わってスマホを触っていたら彼の方から手に触れてきたよ
視線を向けるとまた真っ赤な顔してる
スマホを置いて見つめ返したらモジモジしてて、つい構ってしまうんだけど良いのかな…?



「ん、どうしたの?堺くん」


「……たい」


「え?」


「もう一回、したい」






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