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微熱に疼く慕情

第2章 【動き出す熱情】






「アハハ……冗談です」


「ねぇ、今のズルい……俺の気持ち知ってて弄んだでしょ?」


「さぁ…?それはどうなんでしょうね」


「電話だと、ちょっと意地悪になるよね、橘さんって」


「そうですか?」


「うん、そんなところも可愛いって思います…」



甘い言葉はいつ聞いても心地良い
照れてるフリして、
どんな言葉にドキドキするのかなって駆け引きして
相手が何をされたら理性吹き飛んじゃうのかなって色々と試しちゃう
“待てだよ”って言っておきながら待てなくさせる
そんな事ばかり得意になっちゃった



プライベートでは適度に甘々にさせておいて
会社ではポーカーフェイスを貫き通してあげる
だってその方が燃え上がるでしょ?
楽しいじゃない
振り回されてる山岸さんも見てみたいし
これからたくさんアメとムチ与えてあげるから
色んな顔見せて………


















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