君パラ
第1章 本当は女
「そう言えば、今日俺のクラスに転校生が来るらしいぜ」
『転校生?』
「あぁ、可愛い子ちゃんが居いな~♪」
ははっ…
この、女ったらしが!
ガラッ
「席付けぇ」
やばっ
先生だ。
みんないっせいに席に付いた。
僕らのクラス担任は、四十代後半のおっさん。
顔がプーさんに似ているため、プー先生と呼ばれることもある。
本名は、勝部先生。
「今日から新しい生徒がはいるぞー。
はいれ」
ガラッ
入ってきた生徒
「か、格好いいー」
「めっちゃかっこいいじゃん」
「直くんに負けずと劣らず格好いいわ」
みんな口々に゛格好いい゛と言う。
僕の目から見ても
『かっこい…』
モデルの人みたい。
「山本海斗です。
よろしく」
「山本の席は…」
先生が迷っていると…
「あそこがいいです」
山本くんが指した先は…
『僕の隣?』
「じゃぁ、藍沢の隣な。」
「はい。」
僕の隣の席の山本くん。
「よろしくな」
『あっ…うん。よろしく』
なんか…
ニヤって、笑った気がするけど…
気のせい…?