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2人きりの夜から

第10章 10

「……んっ」

お兄ちゃんは先生のいる前でキスをしてきた。

先生に見られるのは嫌だけど、拒むのもお兄ちゃんを傷つけるみたいでできない。

「お兄ちゃんっ…先生見てるのに」

「見てるからするんだよ」

お兄ちゃんは少し苛立ってる。先生を見ると、冷たい目をしていた。

「川田来てくれてありがとう。嬉しいよ。俺ともキスして」

「んっっ」

手を引かれて、体を密着させられてキスをされる。 

「部活行かないと遅刻するよ」

キスをやめて、お兄ちゃんにそう声をかける。

「くそっ、あお行くよ」

お兄ちゃんは私の手を引いて部屋から無理矢理連れ出す。

「お兄ちゃん手痛い」

しばらく引っ張られて、先生の教室から離れて抵抗する。

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