テキストサイズ

2人きりの夜から

第10章 10

「お願いだから行かないで」

お兄ちゃんは私の目をしっかり見て言う。

「ごめん、なさい。」

「もうまっすぐ家帰って」

「うん。部活、頑張ってね」

「ありがと」

私はお兄ちゃんを見送って家に帰る。どうしよう、先生との関係終わらせるべきなのか。

でも、この数週間で私の中での先生の存在がすごく大きくなっていることを強く実感する。

離れることを考えると余計に。
家についても、決断ができず考えながら料理をする。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ