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2人きりの夜は

第2章 2回目

「朝だよ。起きないと遅刻になるよ」

「ん……」

 声がして目を覚ますと、お兄ちゃんがいた。

「うそ、今何時?」

「あおがいつも起きる時間から15分経ってる」

「まじか……起こしてくれてありがと」

「ご飯食べれるようにしてあるから、顔洗ってきな」

「ごめん、ほんとありがと」

私は、すぐに洗面所に行って顔を洗ってスキンケアを済ませる。顔を洗ったら一気に目が覚めた。

時間がないから、手際良くアイロンを通して巻かずにストレートにする。そこで、一旦ご飯を食べにリビングに向かう。

「いただきます」

お兄ちゃんは先に食べたみたいで、部屋に行って支度している。早食いして、食器を片付けてると、

「食べるの早かったね」

 お兄ちゃんが制服を着てリビングに来た。

「一気に食べたよ。あと、歯磨いて化粧するからちょっと待ってて」

「はいはい」

ソファに座ってテレビをつけている。

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