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2人きりの夜は

第4章 4回目

朝いつものようにアラームの音で起きて、お弁当を作って支度をする。

途中でお兄ちゃんが起きて来た。ご飯を食べる時もいつも通りだった。一緒に家を出てりくとさんと合流する。

「りくと昨日さ、あおが図書室来たの何で言わなかったの?」 

「あー別にちょっと話したくらいだったよね」

「そうでしたね」

「爽太は?」

ちょっと強い口調でりくとさんに言った。

「あっ、何で?」

「あおが昨日ずっと家で本読んでて、聞いたら爽太くんがって言うから」

「バレちゃったか」

「許さない」

「だって言ったら、あおちゃん可哀想じゃん」

「りくとさんごめんなさい、迷惑かけて。お兄ちゃんりくとさんに怒らないで」

「あおちゃんは悪くないからね」

「ごめん、ちょっとイラついた」

お兄ちゃんが謝って、りくとさんがその場を和ましてくれた。

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