テキストサイズ

2人きりの夜は

第4章 4回目

「こうきさ、きっとあおちゃんに妬いてんだよ」

「そうなんですかね、?」 

「そうそう、見てればわかる」

お兄ちゃんに聞こえないように、小声でそう教えてくれた。お兄ちゃんが私に妬くなんて。

それで昨日変だったのかな。学校に着いて、2人と別れて教室に向かった。

今日も休み時間とか昼休み爽太くんとお話をした。私から話しかけに行くことはほとんどなかったけど。

流石に回数が多くなってきて、気があるのかなと勘違いしそうになる。

今日からテスト週間に入り、大半の部活は休みに入る。

りっちゃんは塾に行くから、HRが終わってすぐ帰ってしまった。

カバンを持って帰ろうとした時に、

「あおちゃん一緒に勉強しよ〜」

「うーん、少しだけならいいよ」

「やった!ありがとう!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ