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秒速5センチメートル 桜の木の下で

第1章 はじまり


桜の花びらが涼しげな風にゆられ散る
この景色をこの場所で見るのはもう10何年ぶりになるだろうか

本城澪(ホンジョウ ミオ)は微笑み静かに花びらをそっと手ですくった

「秒速5センチメートルか…」


あの頃まだ私は中学生で目の前しか見えてなくて純粋で一生懸命だったんだね。


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