
HEAVEN~時を超えて~
第6章 ひとつ
夜間…真に異常はなかったのは幸いだった
明け方、眠っている真の顔を確かめて
真が目を覚ます前に僕はそっと寝室を出た
朝食を用意して真を待つけれど
降りて来る気配がない
やっぱり…いよいよ心配だ
コンコン…
『マコト?』
部屋を覗くと
真は起きてベットの上に座っていた
『ぁ…ぉ、おはよう…』
姿と声に少しだけホッとするけれど
寒いのだろうか、毛布を被って動かない真は
やはり…普通ではないだろう
『マコト…起きて大丈夫なの?』
『ぅ…うん』
『マコト…』
『あぁ…ちょっと…待って』
部屋に一歩入ろうとした僕を
何故か慌てて止めるような真の声色
『カイキ…ぁの…ちょっと…』
『うん…』
僕は返事をしつつも、じっとその様子を見る
『買い物に…行きたいんだけど…ダメかな』
???
『…良いけど…後にしようよ
それよりマコト具合…どうなの?』
『・・・平気』
絶対にウソだ
それだけはわかる
無理矢理にでも病院に連れて行こうと
僕は内心構えていた
『何がいるの?…僕が行ってくるから』
『一番近くの…コンビニとかで…良いんだけど』
『わかったから…それは後にしようよ』
『ぃ…今…行きたいの…っ』
真は少し声を震わせて叫ぶ
なんとも嫌な予感だ
『・・・』
僕はその様子をしばしじっと見つめて
真が少し我に返ったような隙にベットに近づく
『ぁ…カイ…キ・・・待っ…』
『熱は…ないみたいだね。お腹は?』
『大丈夫…。…やっぱいいや、ごめん…朝から』
『・・・』
真は何を…隠しているのだろうか
『マコト…病院いこう?…支度しよう』
体か、心か…どちらにしてもちょっと
いや…だいぶ心配だ
『ぇ…なんで…。大丈夫だってば』
『そうか、ならいいんだ・・・わかったよ』
そう言って背を向けた僕に
真が油断した隙をついて
ガバッ…
『っ・・・あ…っ』
僕は真が包まっている毛布を引き剥がす
『・・・』
僕は一瞬体が硬直する
毛布の下が…真っ赤に染まっていた
明け方、眠っている真の顔を確かめて
真が目を覚ます前に僕はそっと寝室を出た
朝食を用意して真を待つけれど
降りて来る気配がない
やっぱり…いよいよ心配だ
コンコン…
『マコト?』
部屋を覗くと
真は起きてベットの上に座っていた
『ぁ…ぉ、おはよう…』
姿と声に少しだけホッとするけれど
寒いのだろうか、毛布を被って動かない真は
やはり…普通ではないだろう
『マコト…起きて大丈夫なの?』
『ぅ…うん』
『マコト…』
『あぁ…ちょっと…待って』
部屋に一歩入ろうとした僕を
何故か慌てて止めるような真の声色
『カイキ…ぁの…ちょっと…』
『うん…』
僕は返事をしつつも、じっとその様子を見る
『買い物に…行きたいんだけど…ダメかな』
???
『…良いけど…後にしようよ
それよりマコト具合…どうなの?』
『・・・平気』
絶対にウソだ
それだけはわかる
無理矢理にでも病院に連れて行こうと
僕は内心構えていた
『何がいるの?…僕が行ってくるから』
『一番近くの…コンビニとかで…良いんだけど』
『わかったから…それは後にしようよ』
『ぃ…今…行きたいの…っ』
真は少し声を震わせて叫ぶ
なんとも嫌な予感だ
『・・・』
僕はその様子をしばしじっと見つめて
真が少し我に返ったような隙にベットに近づく
『ぁ…カイ…キ・・・待っ…』
『熱は…ないみたいだね。お腹は?』
『大丈夫…。…やっぱいいや、ごめん…朝から』
『・・・』
真は何を…隠しているのだろうか
『マコト…病院いこう?…支度しよう』
体か、心か…どちらにしてもちょっと
いや…だいぶ心配だ
『ぇ…なんで…。大丈夫だってば』
『そうか、ならいいんだ・・・わかったよ』
そう言って背を向けた僕に
真が油断した隙をついて
ガバッ…
『っ・・・あ…っ』
僕は真が包まっている毛布を引き剥がす
『・・・』
僕は一瞬体が硬直する
毛布の下が…真っ赤に染まっていた
