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HEAVEN~時を超えて~

第2章 新世界の中

『っ…っ…ぅ……ト…トイレに…行きたぃ…も…漏れちゃう』


一瞬で水の泡になった奮闘虚しく

恐怖で口から必死に無駄な言い訳を捻り出していた



『さっき行ったばかりでしょ?我慢して』



『ほ…ほんとだもん…ぉ願…っ・・・ん、ぐっ…ぅ』


ガチャン…ギリギリ…ギュウ


聞き流すように淡々と言われて
あたしはベットの上で元の状態にされていた


『マコト…泣かないで』


『…っ…っ…』



『泣いてもダメ。

僕はマコトがなにより大切だけど
マコトの〃涙に弱い〃訳じゃないからね

〃おイタズラ〃するより…お利口にしててね?』



明言せずにバレている事だけは告げられて
容赦をしない事を宣告された


震えるあたしに跨がって
ベルトみたいなのを肩に巻かれて

ギュッ…


『っん…っう……ぐ…っ…』


痛い…


無理に負荷をかけて外れて戻ったばかりの両肩関節に
ビリビリと衝撃と激痛が走る



『・・・まだ動かせるよね?』



『んー…っ…んんっ…』


ひたすら首を横に振った



鬼…サイコパス…。




『しょうがない子だな…

〃今度こそ〃いい子でお留守番しててね』




ポンポン…

頭を撫でられて


机の上から何かを手にして再び出ていく




偶然に戻ってきた…

単純に運が悪かったみたいだった


サイアク・・・。

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