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HEAVEN~時を超えて~

第3章 錯乱

『うん…』


彼はあたしから目を反らさずに座り直した



『…あの、別に…なんでもない』



溢れてしまいそうで
結局押し黙ろうとする




『クス…マコト…?ちょっとお話ししようか』



『・・・~』



本当は…言いたい事、聞きたいこと…沢山ある



『マコト…思ってる事、話して良いよ?』




ウソ…

本当に…あたしが思ってる事を全部言えば
今と同じようにはきっと居られない



『マコト…?』



あたしの…元いた身の回りは…仕事は
家は…外の世界は…どうなってるの

そして、、気にし出したら
どうしても心配な事が…頭をはなれなくなって





言っちゃダメ…腹の内を晒したらダメだ


だけど…





『スマホを・・返して…ください』



堪えきれなくて言ってしまった

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