テキストサイズ

HEAVEN~時を超えて~

第3章 錯乱

『おはようマコト』



相変わらず…翌朝には何事もなかったのようだった




『・・・〜』

あたしは…熱が籠もったみたいに
混乱も…戸惑いも残ったままなのに



『具合はどう?熱測るよ』


『…平気』



夢うつつに、甲斐甲斐しく看病してくれていたこの人

その腹の内は…わからなくなる一方だ




『嘘。また我慢してるんじゃないの?

……ん…熱は本当に下がったみたいだね

マコト、苦しくない?どこも痛くない?』



『うん…』



『よかった。少し様子を見て
今日は外に出かけよう、散歩しよう?』



『…うん』



ストーリーメニュー

TOPTOPへ