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HEAVEN~時を超えて~

第4章 心覗き合い

僕はさ・・・つくづく実感するけれど

本当に、調教師には向かないよね。



駿馬にも、愛おしい者にも

目まぐるしく手綱を振り回されてばかりさ

困ったものだよ。



まあ仕方がないか

愛おしい者は・・・調教する存在ではないのだから。


ただ僕が、大切に想い続けることが出来る

そういう存在だから。



時には魂のエネルギーの燃やし方を

少し間違ってしまうんだきっと。



『マコト、帰ったら本当にお昼寝しようか?』


真の手をそっと引いて家までの道を登る


操り人形みたいな彼女は徐々にいなくなって
ちゃんと人の足取りになっていたように見えて
僕は心の底から喜びを覚える

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