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HEAVEN~時を超えて~

第5章 真相を知らば

『・・・』


真を車の後部座席に横たわらせて
口元に錠剤を近づける



『道は長いから…酔い止め飲んで?』



『・・・』



『マコト…これを飲んで』



彼女を壊れた人形にさせるのは二度と御免だ


酔い止めと偽った安定剤を強引に真の喉まで押し込んで
飲み込むまで口を塞ぐ



まさかの未収集情報だった


真が記憶を辿っても一人で動き回れない街を選んだのに

真の身辺情報に固執していただけに
関わる人間の情報収集が甘かった


こんなクソみたいな偶然が招く

僕の最大の失敗だった。




『マコト…少しの間、眠ってて?』


マコトにアイマスクをつけて車を出す

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