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HEAVEN~時を超えて~

第5章 真相を知らば

真は少し恐いくらいに大人しく後部座席で横たわったままでいた


『マコト…着いたよ。…ほら、降りて』


真の体を起こして目隠しを外す



薬が効いてぼんやりとしているのか
真は意外にも表情を変えずにいた



『お花の種…』



真は唯一、乗せてある荷物の中から
選んだ花の種を大事に手に取って車を降りた



『ひと休みしてからにしよう』



『日が暮れちゃうじゃない
小川の水…取ってこようかな・・・ダメ?』



そのいつも通りに振る舞う姿が
逆にとても危ういのだ



『・・・。一緒に行くから、少し待って』

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