
幻想遊園地
第1章 第1話:シンデレラ ―The Real Story―
「どうかなさいましたか?」
娘は座り込んでいる王子に声をかけました
娘は、顔立ちこそ整っていましたが、
着ているものは粗末で、顔や髪の毛にはかまどの灰がついておりました
「すいません。お恥ずかしいが、腹が減って、動けなくなりました」
まあ!
娘は声を上げると、ちょっとまっていて下さいませと声をかけ
慌てて走ってまいりました
少しして、バスケットにりんごとサンドイッチを入れて持ってきてくれたのです
「どうぞ、私の粗末な食べ物ですが。食べて元気をつけてくださいませ」
王子は娘の差し出した食事を取り、やっと人心地つきました
それから、自然と王子と娘は話をし始めたのです
王子は娘に、狩りの魅力や面白さについて語りました
他のどんなことにも心動かない王子でしたが
狩りだけは好きだったのです
娘はそんな王子の言葉に楽しそうに耳を傾けました
「私も、狩りをやってみたくなりましたわ。でも、私には弓は重すぎます
野いちごを取るくらいで我慢しましょう」
そう言って、草むらから野いちごを取り、王子に分けました
王子は、なんときれいな野いちごだろう
なんと美味しい野いちごだろうと深く思ったのでした
「ああ、いけない
家の仕事の途中でした
水を汲み、お母様やお姉様方の服を洗濯せねばなりません
狩人の方、楽しいお話をありがとう」
娘はニッコリと微笑んで
水桶を手に家に帰ってまいりました
王子は、王宮へ帰る道々
娘の笑顔を思い浮かべて、幸せな気持ちになっていました
娘は座り込んでいる王子に声をかけました
娘は、顔立ちこそ整っていましたが、
着ているものは粗末で、顔や髪の毛にはかまどの灰がついておりました
「すいません。お恥ずかしいが、腹が減って、動けなくなりました」
まあ!
娘は声を上げると、ちょっとまっていて下さいませと声をかけ
慌てて走ってまいりました
少しして、バスケットにりんごとサンドイッチを入れて持ってきてくれたのです
「どうぞ、私の粗末な食べ物ですが。食べて元気をつけてくださいませ」
王子は娘の差し出した食事を取り、やっと人心地つきました
それから、自然と王子と娘は話をし始めたのです
王子は娘に、狩りの魅力や面白さについて語りました
他のどんなことにも心動かない王子でしたが
狩りだけは好きだったのです
娘はそんな王子の言葉に楽しそうに耳を傾けました
「私も、狩りをやってみたくなりましたわ。でも、私には弓は重すぎます
野いちごを取るくらいで我慢しましょう」
そう言って、草むらから野いちごを取り、王子に分けました
王子は、なんときれいな野いちごだろう
なんと美味しい野いちごだろうと深く思ったのでした
「ああ、いけない
家の仕事の途中でした
水を汲み、お母様やお姉様方の服を洗濯せねばなりません
狩人の方、楽しいお話をありがとう」
娘はニッコリと微笑んで
水桶を手に家に帰ってまいりました
王子は、王宮へ帰る道々
娘の笑顔を思い浮かべて、幸せな気持ちになっていました
