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︎✿·͜·転生悪役令嬢はやり直したい‎❀̸

第1章 悪役令嬢は断罪される。



カーテシをし、会場を去ろうと二人に背を向けた瞬間、呼び止められるようにノエルが言う。


「やぁぁと、ご自分の罪をお認めになられたのですね!」


(·····、はぁ?)


「私はあなたを許します。だって、私は聖女ですもの···悪役令嬢は罪を悔い改めるべきなんです!私にキツく当たった事も、大丈夫、あなたはまだやり直せますわ」


いったい何を言っているんだ、とフレイアは頭を抱えたくなった。


確かに物言いはキツかったかも知れないが、貴族社会で生きると言う事はそう言う事だ。


ここにいる令息、令嬢は幼い頃より厳しい躾をされて来た者達だ。


彼らにあたまり前の事が、平民にとっては当たり前の事ではない事くらいは重々承知だ。


だからこそ、ノエルが恥を欠かないように助言をしていたと言うのに、悪役令嬢と不名誉なあだ名を付けられ、こうして大勢の舞踏会での婚約破棄と、悪者扱いに泣きたいのはフレイアのほうだ。

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