創造の双子。
第9章 詩穂の彼氏 ~詩穂視点~
暗い夜道を2人で歩く。
近所なので、最後まで一緒だ。
「…ぁのさ…人前でキスとかして、恥ずかしくないの?」
「べっつにぃ? あ、もしかして妬いた?」
「妬くわけないでしょ? バカじゃないのっ? 私にも彼氏がいるんだから!」
「え…!? 誰?」
驚いた表情を見せる。
「け…慧…///」
「はぁ? 慧? は~…アイツかよっ…↓↓↓」
慧、西華、海斗、詩穂は 小学生からの幼なじみ!
もちろん、4人で遊ぶことも多々あった。
「何? なんか文句でも?」
「あいつ、無自覚でエロいじゃん。」
「…ッ! エロくない! エロくないもん! 海斗より遥かに!」
別れ際に言われたことは気にしない。
あんなの空耳だ。
と、あらかさまな反応をする。
「あ! 顔赤い! なんか考えたろ?」
「海斗には関係ないでしょっ? もう!」
いつもこんな感じで、詩穂の清楚なイメージが崩れる。
いちいち反応するので、海斗もいじめるのが好きだったりする((←