創造の双子。
第12章 慧 side take 2
「…私、彼氏いたことないから よく 好き がわからないの。
それに、私はまだ慧の事 彼氏だと思いきれてない…。
幼なじみの時、そっくりそのまんまだもの… ごめんね…慧…」
「…!! 実は…俺も詩穂ねぇ…いや、詩穂の事 彼女だと思いきれてないんだ…。」
頑張って“ねぇちゃん”呼びをやめてみる。
結構恥ずかしい。
「あははっ… おあいこだね! でも、私は慧の事好きになるよ。」
いきなり真面目な顔されて、好きとかいわれたら平気でいられるわけがない。
「っ…! じゃあ…俺も頑張るよ…」
言ったとたん、顔が沸騰して蒸発してしまいそうなほど 熱くなる。
どんな顔してるのか、わからない。
ただ、2人とも無言で小さな小指を絡ませて。 約束を交わした。