
創造の双子。
第13章 in the night
そこには露天風呂にはまだ入らないで、軽く体を洗っている海斗がいた。
「よぉ! 地味に早いな!」
裸の海斗を見て、ドキリと胸うつ。
下半身は、湯気でよくみえないのだが。
「私だって、脱ぐだけなんだからっ!」
「西華の背中洗ってやりたかったんだよ。」
「まーたそんなこと言って!
背中だけじゃ、済まされないんじゃないの…」
そこまで言ってから、西華は思わず自分の口を手で塞ぐ。
(何いってんだ私…!!)
「あ~忘れて? 私、海斗の背中洗うよっ!」
「クスクス… 背中で済まされんの?」
笑いながら、西華に背中を向ける。
「もうっ! いじわるしないで! 海斗みたいなセーヨクの塊じゃないしっ!」
スポンジを石鹸で泡立てる。
「あ、そ。 そんな事言ったら西華の処女奪ってあげないよ? …イタッ!」
少しキツく、背中を洗う。
「じゃ~触らしてあげないよ? 僕、我慢できるのカナ~?」
