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アシスタントで来ただけなのに…!

第2章 ルイ先生との共同生活




「表情ですか?」



私は先程自分で描いた絵を見た。


女の顔は憎らしそうにしていた。



「そうですね…私を睨みつけるような顔をしていたのでこんな感じかと…」



「そうか、分かった」



納得したのか先生はスケッチブックを見直して、デスクに戻した。



「あの…私の絵は変でしたか?」



自分の絵を憧れのルイ先生に見せて、恥ずかしさもあったが、まだまだ未熟でもある為不安だった。



「いや?流石だと思った」



「え?」



「専門学校まで行って経験をを積んだ画力だ。流石だ。独学で積んできた僕とは違う味がある」



「ありがとうございます…って!ど、独学!?そうなんですか!?」



衝撃的な事実。



独学で積んできた…?それでこんな有名な漫画家になれたの…?



「凄すぎます…言葉が出ない」



「そんなことない」



独学でなんでそこまでと聞きたかったが、先生は無表情ながらも、どこか悲しそうな顔をしていた。


どうしてだろう、無表情なのにそう感じたのだ。



「まぁいいさ。話を戻そう」



そう言うと、先生は顎に手を添えて首を傾げた。



「そうだな…まずは君が焼け焦げた女を見たという部屋を確認したい」



「ルイ先生も着いてきてくれるんですか?」



「勿論だ。興味がある」



安心した。一人であの部屋にもう一度行くのは絶対に無理だった。


ルイ先生が一緒ということで、とても心強い。



「ついでに屋敷の中を案内しよう」



「ありがとうございます。よろしくお願いします」



案内されるということで、私は部屋を出た先生の後を追った。


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