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アシスタントで来ただけなのに…!

第2章 ルイ先生との共同生活




「…なるほど。それに何かあるのかもしれない」



「そうですかね…特に異変も感じないんですがすごく綺麗です…」



そう伝えても、ルイ先生は吟味するように振り子時計の隅々までも探り出した。


秒針を動かしてみたり、埃が溜まった奥に触れてみたり。
悩む仕草をしながらも、入念に確認していた。


「あの…ルイ先生?」


入念に確認しているのか、私の声には気づいていない様子だ。


特に異変はないと伝えたが、私も先生の横で振り子時計を眺めていた。



すると、先生は私に手を差し伸べた。



「スマホを貸してくれ」



「あ、はい」



私は握りしめていたスマホを先生に渡した。


パシャっとカメラのシャッター音が響く。


横で見てみると、ズームをしたり、色んな角度から写真を撮っている。



納得したのか、先生は私にまたスマホを渡してメモをした。



「…よし、この部屋はこれでいいだろう」



そう言うと、先生は背を向けてスタスタと部屋の外へ向かった。



私は立ち去る先生の背後を追った。

振り回されている様な、私の霊を感じる力を確かめるような時間が終わり、張っていた気が晴れてふぅっと息を吐きながら先生の背を見る。

華奢であるように見えるが、肩幅がある先生の背中はやはり男らしさがあって、少し、見とれてしまいそうだ。


なんて呑気な事を考えながら、先生と階段を上がる。


チラッと背後から覗き込むように先生の手元を見ると、メモした内容を確認していた。


薄暗い上に、敷かれた紅色の絨毯で足元が見えずらいのによく下を見ずに上がれるのか。器用なのか慣れているのか。


スタスタ進む先生を早足で追っていると、気づけば先生の部屋に着いていた。


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