今宵だけは~秘められた人妻との密会
第4章 結び目(1)
いつかの春先。
いつもの名曲喫茶で待ち合わせをした。
僕は電車を乗り継ぎ、いつもの石畳を歩き喫茶店へ行った。喫茶店の扉を開けると、ふわっと中から聞こえる心地よい音楽で鼓膜が揺れる。今日はジャズではなく、クラシックが流れている。いつも座る一番西側の席が空いてるのでそこに座った。
まだ有香は来てない。 有香が来るまで注文は待っていようと思ったが、読む本も無く、手持ち無沙汰になったのでコーヒーを注文した。店内に流れるクラシックに耳を傾けながら、
「これは誰の曲ですか?」と店員に聞くと、「シベリウスだと思います」という答えが帰って来た。
僕が店に着いてから10分後、有香は店に現れた。
トレンチコートを脱ぐと、目に焼き付くほどのスレンダーで美しいシルエットが露になる。今日は膝丈のタイトスカートにベージュのニットを合わせたスタイル。タイトなスカートで絞った腰の括れが浮かび上がり、その出で立ちが彼女の色気を醸し出していた。
有香はいつものようにオリジナルコーヒーを注文し席に座った。
「これ誰の曲?」
「シベリウスさ」と僕が答えると、
「あっ、そうなんや、何て曲だろうね。」といいながら可愛い笑顔で微笑んだ。
*******************
喫茶店でいつものように長い時間を過ごした。クラシックを聞きながら、有香はいつもクラシックの奥深さを語ってくれた。
「有香って、どうしてそんなに深い話ができるの?」って聞いたことがあるが、
「クラシックピアノをやってた人だったら、これぐらいのことは知ってるわよ。別に凄いことではないわ。」と有香は答えた。
窓の外から漏れる日の光が長い陰影を作り始めた。夕方になったので、喫茶店を出て、高瀬川沿いを歩き、木屋町通りにある行き付けのワインバーに立ち寄る。
端のカウンターに陣取ると、有香はいつもの白ワインを注文する。 そしてワインを口に運びながら、店内に流れる音楽に静かに耳を傾ける。お酒のせいで徐々に有香の頬が赤みを帯びてくる。ワインを飲む有香の顔、そしてグラスに当てる唇はいつも艶っぽい。僕は有香の細い腰にさりげなく手を回した
ひとしきり時間をそこで過ごし、ワインバーを出てから、二人で夜の木屋町、そして先斗町までの歩き慣れた道を歩く。僕は有香の手を握ると、何も言わずに夜の帳に紛れながらラブホテルに入った。
いつもの名曲喫茶で待ち合わせをした。
僕は電車を乗り継ぎ、いつもの石畳を歩き喫茶店へ行った。喫茶店の扉を開けると、ふわっと中から聞こえる心地よい音楽で鼓膜が揺れる。今日はジャズではなく、クラシックが流れている。いつも座る一番西側の席が空いてるのでそこに座った。
まだ有香は来てない。 有香が来るまで注文は待っていようと思ったが、読む本も無く、手持ち無沙汰になったのでコーヒーを注文した。店内に流れるクラシックに耳を傾けながら、
「これは誰の曲ですか?」と店員に聞くと、「シベリウスだと思います」という答えが帰って来た。
僕が店に着いてから10分後、有香は店に現れた。
トレンチコートを脱ぐと、目に焼き付くほどのスレンダーで美しいシルエットが露になる。今日は膝丈のタイトスカートにベージュのニットを合わせたスタイル。タイトなスカートで絞った腰の括れが浮かび上がり、その出で立ちが彼女の色気を醸し出していた。
有香はいつものようにオリジナルコーヒーを注文し席に座った。
「これ誰の曲?」
「シベリウスさ」と僕が答えると、
「あっ、そうなんや、何て曲だろうね。」といいながら可愛い笑顔で微笑んだ。
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喫茶店でいつものように長い時間を過ごした。クラシックを聞きながら、有香はいつもクラシックの奥深さを語ってくれた。
「有香って、どうしてそんなに深い話ができるの?」って聞いたことがあるが、
「クラシックピアノをやってた人だったら、これぐらいのことは知ってるわよ。別に凄いことではないわ。」と有香は答えた。
窓の外から漏れる日の光が長い陰影を作り始めた。夕方になったので、喫茶店を出て、高瀬川沿いを歩き、木屋町通りにある行き付けのワインバーに立ち寄る。
端のカウンターに陣取ると、有香はいつもの白ワインを注文する。 そしてワインを口に運びながら、店内に流れる音楽に静かに耳を傾ける。お酒のせいで徐々に有香の頬が赤みを帯びてくる。ワインを飲む有香の顔、そしてグラスに当てる唇はいつも艶っぽい。僕は有香の細い腰にさりげなく手を回した
ひとしきり時間をそこで過ごし、ワインバーを出てから、二人で夜の木屋町、そして先斗町までの歩き慣れた道を歩く。僕は有香の手を握ると、何も言わずに夜の帳に紛れながらラブホテルに入った。
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