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お題小説第8弾「暴走彼氏」

第1章 暴走彼氏

☆☆☆
「ねえ、翔ちゃん?」
「和…うん?」

シングルベッドで身体を寄せ合う二人。
欲望を発散したあとの気だるい重みが身体を優しく包んでいた。

「正直言っていい?」
ドキン、とまた翔の心臓が跳ねる。

まさか、今日のは間違いだった、
もうこんなことは二度とゴメンだ…なんて言われたら…

そんなふうに思って、ぎゅっとシーツを握りしめた。

「僕…も、翔ちゃん、好きだった。
 いつも、翔ちゃんのアパートくる時、ドキドキだったんだよ?
 翔ちゃんのにおいするって…」

「え…それって…?」

「こんなこと言ったら、嫌われると思ったから
 ずっと、ずっと我慢してた」

もっと早く言えばよかった。

そう言って笑った和也の顔は、翔が覚えているどんなそれよりも、嬉しそうに蕩けた顔をしていた。

「何だ…ふたりして、片思いだった…のか…」
「なんだ、だね?」

ふふふ、と笑い合う。

「ねえ…」
「なんだ、和」

「今度は、セックス、したい…」
「俺もしたい…」

翔ちゃん…大好き
ああ…俺も、大好きだ。和…

窓の外、そほ降る雨音に包まれながら、
長く秘めた恋心が、
ここにそっと、結ばれた。

そんな、優しい雨の日の、物語。
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