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クラスの人気者は、刹那の2時間を買い戻したい。

第13章 禁酒

刹那は自宅アパートで莉子たちから受け取ったノートを眺めている。

(分かりやすい、これ昨日別れたあとに作ったの?マジか)

一通り目を通してから、じっくり読み解いていく

問題集を解きながら、分からないところを参考書でチェックする。

刹那は完全に高校生だった。

休憩に煙草を吸う以外は……。

冷蔵庫を開けてビールを手に取る。

「いや……違うな」

ビールを戻して、水の入ったペットボトルを取り出して直に飲んだ。

「テストが終わるまで禁酒だな」

この日、夜遅くまでテスト勉強をしていた。

翌朝。

眠そうな顔で廊下を歩く刹那。

「刹那くん、おはよう」

今日も完璧な出立ちの星野莉子がニコニコして挨拶をする。

「おはよう」

「刹那くん、顔が」

「……顔が?」

「疲労感と寝不足がひどいよ」

「昨日、ずっと勉強してたから」

「それじゃ本末転倒。睡眠もしっかり取らないとダメだよ」

「はぁ〜い」

1時間目の英語の授業で刹那は豪快に寝ていた。

「白瀬くん、起きなさい」

何度か皐月に起こされていたが全く起きなかった。

くすくす笑うクラスメイトたち。

「センセー、刹那くん昨日寝ないでテスト勉強頑張ってたみたいです」

莉子が刹那を思って弁明していた。

「……全く仕方ないですね」

皐月は起こすのを諦めて授業を進めた。

昼休み。

「刹那、昼食べに行かないの?」

クラス委員で刹那の師匠でもある、友人・藍原りくが声をかけた。

「ん〜、寝てる」

しばらくすると、再びりくに起こされた。

「……休憩お終い?」

「売店で、おにぎり買ってきた。一緒に食べよう」

りくはビニール袋を刹那に差し出した。

「あ、ありがとう」

「ご飯は食べないとダメだよ」

「はーい」

刹那はおにぎりをもそもそ食べ始めた。

午後の授業もコクリコクリしている後ろ姿を莉子はハラハラしながら見つめていた。

放課後。

りくと莉子に叱られるハタチの高校生刹那。

⚫︎夜はしっかり睡眠を取る
⚫︎ご飯はしっかり食べる

「完全に父ちゃんと母ちゃんじゃねぇーか!」

「こんな大きな子どもヤダ〜」と莉子。

「こんな不良に育てた覚えはない」とりく。

さんざん刹那を揶揄って最後には大笑いしていた。

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