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万華のむつごと

第3章 夏祭り

近所では、早朝二人の住まいのあるアパートの前に、救急車一台とパトカーが三台止まっていたという噂が流れた。

二人の連絡先を知るものは誰もいなかった。

夏休みが終わるとクラスでは、志保が薬に手を出したという根も葉もない話題で持ちきりになった。教師たちは何も教えてくれなかった。


一週間もすると、多くの生徒の興味の先は全く違うものへと向けられ、二人の存在はほとんど忘れられた。

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