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中毒の処方箋 〜淫らな輪舞曲〜

第10章 飽食の時。瑠花(3)

外がすでに白み始めている。

激しい交わりの合間、時計の針が午前5時を回った頃。三人の身体は、汗と互いの分泌物でぴったりと張り付き、離れることを拒むように重なり合っている。静かな部屋の中、ベッドで三人は穏やかに抱き合っていた。瑞希が私の胸に巨乳を押しつけながら微笑む。

「先生、最高だった……また三人でしようね。私たちの秘密、増えたわね」

瑞希は私の胸に、その豊かな乳房を押し付けたまま、じっと動かずにいた。彼女の短い髪が、私の鎖骨のあたりをチクチクと刺激する。普段の彼女からは想像もつかないほど、その身体は小さく、そして微かに震えているように思えた。

「先生……」

瑞希が、ぽつりと、掠れた声で語り始めた。その声には、先ほどまで部屋を満たしていた淫らな響きはなく、どこか迷子の子どものような、壊れそうな繊細さが混じっていた。隣では、疲れて微睡みかけていた瑠花が、その声に気づいてそっと目を開けた。

「私ね……昔、大学の時に付き合ってた先輩に……すごく酷い目に遭ったの」

彼女の指先が、私の胸元をあてもなく彷徨う。

「最初はね、すごく優しかった。私をいつも『可愛い』って言ってくれて、私も舞い上がってた。でも、ある夜、お酒の勢いで……私が嫌がってるのに、無理やり、力ずくで……そして、次の日には『お前みたいな女、ただの遊び相手に決まってるだろ』って、笑いながら捨てられたの」

瑞希の瞳から、一筋の涙がこぼれ落ち、私の肌を濡らした。

「それ以来、男なんて誰も信用できなくなった。誰も私の中身なんて見てくれない、私の身体なんて、ただの遊び道具なんだって、ずっと思ってた……だから、セックスはいっぱいしたけど、本当に男の人を愛したことがないんです……今まで」

彼女は顔を上げ、涙に濡れた、しかし同時に妖艶な執着を孕んだ瞳で私を真っ直ぐに見つめた。

「瑠花は純粋で、可愛い子よ。先生のこと好きだと思う。でもね、先生……瑠花は先生を本当に癒してあげることは出来ないと思うの」

「それは……なぜだい?」
僕の心に一抹の不安と疑念の念が浮かんだ。

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