
神籬の内
第1章 荷物
そう言いながら、ジーパンのポッケからスマホを取り出すと、最初から用意していたのか、小さな紙を差し出し受け取ると笑顔で続けた。
「到着したら運んで納めて欲しい。そのあとは普通に帰宅してください。ただ車は運ぶことに使う以上、ほかの用事などには絶対に使わないように」
「わかりました。必ず守ります。しかしなぜそうおっしゃるのですか?」
「臭いがとれるまで、少し時間がかかるからですね。一応こちらを下に引いて下さい」
淡く笑いかけられ、車につかない為だろう、青いシートが一枚用意されている。考えていなかったことに、感謝してそれを下敷きにした。
「ありがとうございます。…そこまで考えてなかったです」
正直、そこまで必要性を考えてなかったが。薬品が塗っているのであれば、荷台に影響あると思ってもおかしくない。浅はかさが露見したようで、少し恥ずかしかった。……
行き先を入力し、車を発進する晃を見送りながら「ほんま、お願いします……」っとお辞儀をする姿が、バックミラーごしに見える。ぺこりと返して、そのまま運転を始めた。
最初の目的地としてお願いされたのは、禁圧とされている火之耶麻の方面なので、どう道を潜ろう入っていいのかと思ったものの。依頼主が云う山裾近いと聞いていたことに掛ける。きっと神域を守る寺か神社かがあるのだろう。
「俺、あっち方面怖くて行ったことないから。とっとと済まそう……」
うんうんと頷いて車を進めていく。車は神籬駅を通過し、そのまま北西へ走り西の丘から北の山にある西の登山口までが車で行ける移動だ。その駐車場にある山肌に行けば受取人が待っているというのを聞いた。
そして、西の丘を越えた瞬間だろうか、ガクンと大きく車が沈み込んだ。その重量に素直に驚く。
「ええええ!? 何! 何なの⁉」
「到着したら運んで納めて欲しい。そのあとは普通に帰宅してください。ただ車は運ぶことに使う以上、ほかの用事などには絶対に使わないように」
「わかりました。必ず守ります。しかしなぜそうおっしゃるのですか?」
「臭いがとれるまで、少し時間がかかるからですね。一応こちらを下に引いて下さい」
淡く笑いかけられ、車につかない為だろう、青いシートが一枚用意されている。考えていなかったことに、感謝してそれを下敷きにした。
「ありがとうございます。…そこまで考えてなかったです」
正直、そこまで必要性を考えてなかったが。薬品が塗っているのであれば、荷台に影響あると思ってもおかしくない。浅はかさが露見したようで、少し恥ずかしかった。……
行き先を入力し、車を発進する晃を見送りながら「ほんま、お願いします……」っとお辞儀をする姿が、バックミラーごしに見える。ぺこりと返して、そのまま運転を始めた。
最初の目的地としてお願いされたのは、禁圧とされている火之耶麻の方面なので、どう道を潜ろう入っていいのかと思ったものの。依頼主が云う山裾近いと聞いていたことに掛ける。きっと神域を守る寺か神社かがあるのだろう。
「俺、あっち方面怖くて行ったことないから。とっとと済まそう……」
うんうんと頷いて車を進めていく。車は神籬駅を通過し、そのまま北西へ走り西の丘から北の山にある西の登山口までが車で行ける移動だ。その駐車場にある山肌に行けば受取人が待っているというのを聞いた。
そして、西の丘を越えた瞬間だろうか、ガクンと大きく車が沈み込んだ。その重量に素直に驚く。
「ええええ!? 何! 何なの⁉」

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