あの2人って、仲いい思春期だね。
第2章 シャンデリアって10回…以下略。
「いってぇ…」
誠はすんでのところでミユを受け止めた、という光景が自分の脳内には存在した。
「ミユっ!大丈夫かっ!」
目を見開き、近くにいるだろうミユを探す。
そのとき、誠は心なしか、自分の発した声が高いような気がした。
すると、自分の体の下から
「なんとか大丈夫…でも、スッゴくいたぁい…」
それは、ミユのしゃべり方。なのに、自分の声だった。
「まこちゃ…」
自分の下になぜか敷かれている人物が、話しかけてくる。
誠が恐る恐る、自分の下敷きになっている人物を見てみると、そこには…
「嘘だろ…」
頭を押さえながら痛みに耐える、自分の姿があったのだ。