あの2人って、仲いい思春期だね。
第1章 ピザって10回言ってみな。
幼稚園の頃から想いを寄せるミユの部屋のど真ん中で、誠はいつも通りでいられるわけがなかった。
「俺…今日、用事があって…早めに、帰るからッ!」
誠は、意を決して、ミユにそう伝える。
「用事って…オナニー?」
まだあどけない顔立ちで、ビー玉のように真ん丸な目をくりっとさせて、ミユが言った。
「なななっ!?」
ミユは冷静に、紅茶を小さなテーブルの上に置きながら、
「だって、まこちゃんの…ボッキしてるでしょ?」
と、誠に確認してきた。
無意味だが、誠は慌てて、下半身を押さえる。