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My Godness~俺の女神~

第4章 ♯Stalker(忍び寄る影)♯

 冷ややかな氷の微笑が悠理の美しすぎる面を縁取っている。その笑みに満足と怒りが一体化したものを感じ取った。
 悠理は美しい悪魔のような凄艶な笑みを貼りつけ、見下ろす。
「俺の妻と子が味わったように、お前も地獄の苦しみを味わうが良い」
 そこで悠理がふっと押し黙った。
「早妃も赤ん坊も、もうどこにもいない。だが、お前は生きている」
 ふと落ちた呟きに深い苦悩がありありと表れていた。
「殺さないのなら、私をどうするつもり?」
 眼を潰すとか、手足を折るとか?
 よく映画で見かける残酷なシーンが頭をよぎり、実里は小さな顔を絶望の色に染めた。
「考えようによっちゃア、あんたも良い目ができるかもしれないし、俺も役得かもしれない。とにかく、俺はあんたをとことんまで苦しめてやりたいんだ。傷物にされた自分の女を見て、あの気取り返った気障野郎がどんな顔をするのかも見物だろうな」
 悠理の眼は見開かれ、その奥にひと筋の興奮が見て取れる。実里は怯えを宿した瞳を瞠り、傷ついた凶暴な獣のような男を震えながら見上げた。
「騒がれたら、困るからな」
 悠理はジーンズのポケットから布きれを出すと、手早く実里の口に押し込んだ。
 突如として男の手が実里のスーツの前にかかった。勢いをつけて左右に引っ張られ、ボタンがはじけ飛ぶ。更に下のシフォンのブラウスも同様に引き裂かれた。
 ブラウスの下は淡いピンクのブラしか付けていない。派手過ぎもせず、縁についた白いレースと真ん中の飾りリボンが清楚なデザインは実里のお気に入りだ。
 実里は死に物狂いで暴れた。時ここに至り、実里も漸く悠理の意図する〝復讐〟なるものの意味が判ったのである。
 悠理は続け様にスカートを引き下ろす。薄手のストッキングはすぐに引き裂かれ、忽ち
ブラとお揃いのパンティが現れた。
「うぅ」
 布を銜えさせられた口から押し殺した呻きが洩れる。
 悠理は頓着せずに腕を伸ばして実里の背中に手を回し、ブラのフォックを外した。まるで虫でも摘んで棄てるかのように、ブラを取り去り、後ろへと放り投げる。
 ヒューと下卑た口笛が聞こえた。

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