XOXO!?
第3章 Ⅲ
今日のお客様は、IT会社の社長さま御一行だそうだ。
「こんばんは、社長さん。」
「…おぉ!紗智ママ!…ん?新人?」
「そうなのよ~!可愛いでしょ♪」
「…うん…これは可愛い…若いし肌も白くて綺麗だ…それに…………」
「…やだぁ!社長様ったら♪新人のおっぱい狙わないでくださいよ~?」
「これは興奮するな~。」
紗智ママが私を見る。
突き刺さるほどの視線。
「…あっ…私…雅と申します。よろしくお願いします。」
「…雅ちゃんか!こっちおいで!!!」
「はいっ」
カクテルを注ごうとした瞬間…
「…カランっ!!」
「…あっ…!!!すみません!!!!!」
「…おー…大丈夫だよ」
お客様の膝にこぼしてしまった……
「…………ぃたっ……!!?」
「…どうした!?雅ちゃん?」
「…いえ…お気になさらず……」
テーブルのしたで紗智ママのヒールが私の足をおもいっきり潰している……