XOXO!?
第3章 Ⅲ
その後は何も起こらず、社長様が帰る時間になった。
すると、社長がコソッと紗智ママに耳打ちする。
何を話しているのだろう…
話の終わった紗智ママが私の手を引き連れて、更衣室に行った。
「…あの…紗智ママ…?」
「…アフターサービスだって♪」
「…え…?」
「…新宿のマイルっていうホテルね。はい、これ♪」
「…ママ…これ…。」
「…嫌だとは言わせないからね。」
私の手のひらにある小さな箱。
「…足りない…なんてことはないようにねー…」
「…ママ…私無理です!」
「はぁ?今さら何いってんだてめえ。」
「…私…そんな…いきなりで……しかも…社長様なのにっ」
「だからいいんでしょ?!まさか処女とは言わせないから!!!!」
「…分かりました…。」
社長と一緒にタクシーにのり、ホテルに向かった。