XOXO!?
第3章 Ⅲ
タクシーの窓から見える綺麗な夜景は…私の胸を一層痛くした。
銀座のイルミネーション。
こんな綺麗な場所で、いろんな事が起こってる。
そして私の隣にいるのは……
今日初めて会ったオヤジ。
こんな人と…私は今からしなければいけないのか……
そう思うと涙が滲んできて、夜景をぼかしてしまう。
何がいけなかったんだろう………。
私は何も悪くないのに……
まだ高校生なのに………………
あっという間にホテルに着いてしまった。
社長は手を繋いで部屋まで行ってくれた。
別に嬉しくはない。
むしろ気持ち悪かった。
なぜ私がこんなオヤジと手を繋がなきゃならないんだ。
「シャワー浴びる?」
「…え…あの…じゃぁ………」
「まぁいっか♪そのままで♪」
ぐいっと手首を掴まれ、ピンクのベッドに座らされた。
「…きゃ……っ」
持っていたバッグから、紗智ママにもらったコンドームが転げ落ちてしまった。