XOXO!?
第2章 Ⅱ
私は夜の銀座の町へとくり出した。
汚いワンピースに、ホコリのついたヒール。
………っ…。
通りすがりの人達が、チラチラと私を見てくる。
気持ち悪いオヤジや…若い男と女。
そりゃそうだ。
こんな身なりをしているんだもの…
目立つに決まってる。
「どのホステスに雇ってもらおうか……。」
分かってる。
高校生がホステスなんて…例外すぎる。
だから…年齢を偽り、働くことにした。
すると、中でも光輝く看板の店を見つけた。
「XOXO」
…なんて読むの…?
バツマル…バツマル?
ピンクの光が眩しいほど目に突き刺さる。
店の中からは人がたくさん出てくる。
「…ここにしよう。」
断られる覚悟のもと、思いきって入り口に足を踏み入れる。