XOXO!?
第2章 Ⅱ
ウィーン!
「ありがとうございました!」
…おっと!!
お店の人にぶつかりそうになるのをスルリとよける。
まず受付へと向かった。
一人の若い男がレジにいる。
「……あの…。」
「…はい?あっ!いらっしゃいませ!」
「…いゃ…あの…私…。」
「………??」
「…ここで働きたいんです!!雇って貰えないでしょうか!!?」
「…コホンッ…ちょっと待ってて。ママを呼んでくるから。」
「…あ…はい!」
……意外とあっさりいけたかな…
ママって…どんな人なんだろう…
数分後、紅色の綺麗な着物を召したママが来てくれた。
「…いらっしゃい。今はまだ営業中なの。あと20分くらい待っててもらえないかしら?」
「…えっ…あ…はい!すみません!」
「いいえ。ごめんなさいね…」
そう言って、ママはお客さんのところに行ってしまった。
…やっぱりお客さん優先か…さすが。
そして私は30分待った。
10分おし…
いやいや、こんなことで気にしていられない!