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捨て犬と俺と…

第4章 犬の名前

とりあえず、ソファーに座らせてまだ興奮状態だった翔を落ち着かせた。
男のくせに泣きじゃくって目の周り真っ赤にして。しかも凄く具合が悪そうにソファーにもたれかかっている。




もうどうすればいいかわからない…けど、中途半端なところで投げ出したくなかった。
確かにちょっと前まで赤の他人だ。
見知らぬ人間に優しくできるような自分じゃないそんなことも百も承知だ。



でも、今あいつを返したところで先は見えている。





だから決めた。

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