捨て犬と俺と…
第8章 届かない思い
「あっ…えっと、俺そこのトイレ行ってくるなっ…!」
陸「早くしろよー」
夢中で走った。今、俺はどんな顔してんだろ。でも陸にはみられたくない…
色々と気持ちを落ち着けないと…。周りが見えなくなるくらい自分でもわけわかんなくてとりあえず人目を避けたかったけれど、、、そんなに遠くには行ってられない。だからトイレの裏に回り込んで壁によりかかった。
よりかかった瞬間、一気に力が抜けて座り込んだ。
こんなに辛いなんて思わなかった。限界かも………陸なんて、、、大嫌い……
になれたらいいのに。
毎日学校で会えるのが楽しかった。
なんでも頑張れた。
自分が意外とヤキモチやくってこともわかった。
でも叶わない願いだから辛かった。